コラム
2026.04.08
家の価格を坪単価で判断してはいけない理由
最小限のコストで家づくりをするためには、「土地・建物・庭(外構)」
という3つの項目のバランスをうまく取らなければいけませんが、
土地や庭のコストをカットするためには、
まず根本となる「家のコスト」を最小限に抑える工夫が欠かせません。
おはようございます。
SIMPLENOTE 岡山南スタジオの新内です。
家のコストを無駄に上げないために、
まず知っておいていただきたい重要なポイントがあります。
それは、
✔ 家の価格を坪単価で判断しない!
ということです。
なぜなら、坪単価が安ければ安いほど、
実は家自体の価格は高くなってしまう傾向にあり、
さらには電気代や固定資産税といった
「維持費」までも高くなってしまうからです。
坪単価の「落とし穴」とは?
例えば、あなたが同じ土地の上に、全く同じ仕様で「20坪」と
「40坪」という2つのプランを検討していると仮定しましょう。
この場合、2つのプランの坪単価は、
実におおよそ10万円ほど違ってくることになります。
その最も大きな理由は「水回り」のコストです。
仮にキッチンやバスルームなどに200万円かかっているとすると、
坪単価への影響は以下のようになります。
・20坪の家:200万円÷20坪=坪単価 10万円
・40坪の家:200万円÷40坪=坪単価 5万円
このように、家の大きさが違うだけで、
坪単価には5万円もの差が生まれるわけです。
しかし、40坪の家は坪単価が安い反面、
建築総額は20坪の家に比べると圧倒的に高くなります。
・20坪の家:70万円×20坪= 1,400万円
・40坪の家:60万円×40坪= 2,400万円
総額とランニングコストを考える
つまり、坪単価は「家が大きくなるほど安くなり、
小さくなるほど高くなる」という性質を持っています。
ところが家の総額は、その逆で
「家が大きくなるほど高く、小さくなるほど安く」なります。
そのため、家の価格を坪単価だけで判断してしまうと、
つい面積を大きくしすぎてしまい、
結果的に非常に高い買い物をしてしまう可能性が
高くなるというわけ、なんですよね。
また、面積が大きくなれば、一生涯払い続けることになる
「固定資産税」も高くなりますし、
冷暖房にかかる「電気代」も増えてしまいます。
✔ 同じ面積でも「形」で坪単価は違う?
さらに知っておきたいのは、坪単価は「家の形」
によっても異なってくるということです。

例えば上記のAとBは、形こそ違いますが、
どちらも同じ100㎡(30坪)の家です。
しかし、面積は同じでも「家の周囲の長さ」が全然違います。
・Aの周囲:10m+10m+10m+10m= 40m
・Bの周囲:5m+20m+5m+20m= 50m
外周が長くなれば、それだけ外壁の工事面積が増えることになります。
となると、当然ながら建築コストも違ってきますよね。
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✔家の価格は「総額」で判断する
「坪単価はいくらぐらいですか?」というご質問を時々お受けしますが、
これまでお話しした通り、坪単価は土地の形状、家の形、
建てる面積によって大きく変動するものです。
もちろん、使用する材料や、
どこまでの付帯工事費用が含まれているかによっても異なります。
それゆえ、土地の条件や建物の詳細が分からない段階で
いきなり質問されても、正確にお答えすることが
できないのが普通なのです。
家の価格は、坪単価ではなく「総額」で判断しなければいけません。
そうしないと、思わぬ予算オーバーを招いてしまうからです。
繰り返しお伝えしますが、
・坪単価は、家が大きくなるほど安くなり、小さくなるほど高くなるもの
・家の価格(総額)は、家が大きくなるほど高くなり、
小さくなるほど安くなるもの
そして、光熱費や固定資産税も、
家が大きくなるほど高くなり、小さくなるほど安くなるものです。
ということで、初期費用(イニシャルコスト)と維持費(ランニングコスト)
の両方を最小限に抑えるためにも、
「出来るだけ家はコンパクトにした方がいい」
ということを覚えておいていただければと思います。
坪単価の安さに惑わされて判断してしまうと、
結果的にどちらのコストも高くなってしまうだけですから。
それでは・・・。