ブログ2023/07/20
弊社が基本的に「平屋」をオススメし
「2階建て」をオススメしない理由の1つに耐震性があります。
2階建ては、2つの理由からバランスが悪くなる上に、
強風や重量車両の通行などの影響を受けやすいからです。
また、2階建てならでは、のこれらのデメリットは、
耐震等級3を取りつつ制震ダンパをつければ緩和することが出来るものの、
これらを合わせると60万円〜70万円ほどコストがかかるため、
コスト的な観点から考えても率先してオススメ出来なかったりします。
おはようございます。
SIMPLE NOTE 岡山南スタジオの新内です。
というわけで今回は、
2階建ての耐震性が悪くなる
2つの理由についてお伝えしていきたいと思います。
言われてみると「なるほど!」となるのですが、
言われるまで、ほとんどの方が気付くことすらないことなので、
この機会にぜひ知っておいてください。
まず、1つ目の理由がこれです。
1階の柱や壁の量よりも2階の柱や壁の量の方が多くなるからです。
1階には大空間のLDKをつくるのに対し、
2階は細かく部屋をいくつもつくりますからね。
つまり、下よりも上の方が重いため
上からの荷重負担が大きくなるということですね。
また、LDKを明るくするために
1階の窓はサイズを大きめに、かつ多めにつくろうとしますが、
こうすれば1階の壁がもっと少なくなるため、
さらに上下のバランスが悪くなってしまいます。
そんなこんなで、2階建てにして
1階をパブリックスペース、2階をプライベートスペースとする
間取りをつくろうとした段階で、
必然的に上下のバランスが悪くなり耐震性が悪くなるというわけです。
そして、もう1つの理由がこれです。
南に出来るだけたくさん部屋をつくり、
その部屋には出来るだけたくさん大きな窓をつくるのに対し、
北には水回りを配置することが多く、
窓をつくったとしても小さめの窓ばかりにするからです。
つまり、ほとんどの家が南と北の壁のバランスが悪いというわけですね。
(北は自然と壁が多くなり、南は自然と壁が少なくなるということです)
その上、南の2階部分には、
南に突き出してベランダをつくるのが一般的になっていますが、
こうすればさらに南に荷重がかかることになるため、
必然的に家のバランスも悪くなります。
そんなこんなで、先程の上下のバランスに加えて
南北のバランスまでも悪くなってしまうのが2階建てのお家というわけですね。
この他、2階建ては平屋に比べて家事動線も悪いし、
掃除や片付けにも手間がかかります。
なのに、ほとんどの人が2階建ての家を建てている理由は何か?
それは、「平屋は高く2階建ての方が安い」
という間違った情報が市場に流通しているからではないでしょうか。
つまり、平屋にしたくても経済的な面で
ハナから諦めてしまっている方がたくさんいるからということですね。
しかし、結論から申し上げると、決して平屋が高いわけでもないし、
予算を抑えたいと思っている方はむしろ平屋にすべきだと思っています。
平屋が安くなる理由は、
2階建てよりも床面積を大幅に抑えることが出来るからです。
階段も必要なくなるし、2階のトイレも必要なくなるし、
設計によっては廊下もなくせるし、余分な部屋もカット出来るからです。
また、平屋を建てるためには、
土地もかなり広くないといけないと思っている方がいらっしゃいますが、
実は60坪もあれば、充分平屋を建てることが出来るし、
それ以下の面積でも、例えば50坪や55坪でも
家族4人がゆったり暮らせる平屋を建てることが出来ます。
まー、あくまでこの理論は僕自身の個人的な意見であって
決して一般的ではないと思うので、
こんな考え方もありかなと思った方は、
いつでもお問い合わせいただければと思います。
それでは・・・。