ブログ2022/02/25
家を建てると、
10年間税金の還付を受けることが出来ます。
(現在は期間限定でさらに3年間延長されています)
この制度を「住宅ローン控除」というのですが、
具体的には、各年末のローン残高の1%を上限として、
まずは所得税が控除され、控除しきれなかった分を
住民税から控除してくれるというものです。
おはようございます。
SIMPLE NOTE 岡山南スタジオ の新内です。
さて、今回は、
住宅ローン控除について掘り下げつつ
「節税」をテーマにお伝えしていきたいと思います。
例えば、年収600万円の方は、
所得税を年間で約20万円、
住民税を年間で約30万円収めていると思いますが、
この方が家を建てると、住宅ローン控除によって、
最大336,500円もの所得控除を受けることが出来ます。
(計算式→所得税200,000円+住民税136,500円)
(*注:住民税控除は136,500円が上限です)
つまり、この方の場合、
借入残高が3365万円(336,500円÷1%)を下回るまでは、
控除枠を上限いっぱいまで使えるということになるのですが、
とはいえ、返済面から考えると、
確実に借入額をもっと減らしたいところですよね。
家を建てると今まで必要なかった費用が諸々かかるし、
家を建てるかどうかにかかわらず、
子供たちの進学資金も貯めないといけないし、
同時に老後への備えもしていかないといけないからです。
ということで、ここからは
もう少し現実的に考えていきたいのですが、
仮にこの方が2700万円借入れをしたら一体どうなるのでしょうか?
この場合、最も節税効果が高いのは、
最も借入残高が大きい1年目なのですが、
1年目の年末残高が2670万円だとしたら、
この方は、最大で267,000円の所得控除を受けることが出来ます。
つまり、まず納めている所得税が満額返ってきて、
控除しきれなかった67,000円は、
住民税から控除されるというわけですね。
なかなかなボーナスですよね。
でも、もうちょっと踏み込んで考えてみると、
実は69,500円分所得控除枠が使い切れていませんよね。
(136,500円 - 67,000円 = 69,500円)
(最大控除額 - 実際控除額 = 控除枠余り分)
そこで、オススメなのが私的年金のiDeCoです。
掛け金全額が所得控除の対象になるからです。
例えば、iDeCoに毎月上限いっぱいの
23,000円を積立していったと仮定すると、
年間で276,000円分、所得控除を受けることが出来ます。
つまり、この年収の方なら、
所得税、住民税ともに税率は10%だと思うので、
それぞれ27,600円ずつ控除されるというわけですね。
となると、まずはiDeCoによって
27,600円が所得税から控除されるため、
住宅ローン控除によって控除される
所得税の額が172,400円になります。
(200,000円 - 27,600円 = 172,400円)
そして、その結果、
住民税から控除される金額が増えます。
267,000円-172,400円=94,600円
こんな感じですね。
数字が並ぶとちょっとややこしいのですが、
要はiDeCoに加入したことによって、
より節税効果が高くなったというわけですね。
具体的には所得税、住民税ともに
27,600円ずつの合計55,200円分です。
この話から伝えたいことは、
所得が高くなれば納める税金の額も高くなるため、
所得が高めの方は家を建てると同時に、
iDeCoにも加入した方がいいということです。
また、個人的には、
iDeCoと同時に「つみたてNISA」を利用し、
毎月コツコツと積立投資もしたほうがいいと思っています。
教育資金や老後資金をつくっていくためには、
あなた自身が働くとともに、
今のうちからお金にも働いてもらう必要があるからです。
そして「つみたてNISA」にも
「iDeCo」同様に大きな節税効果があるからです。
お金のことに関しては、
知っていることによって損することはほぼありませんが、
知っていないことによって損することがたくさんあります。
住宅ローンにせよ、住宅ローン控除にせよ、
iDeCoにせよ、つみたてNISAにせよ、
生命保険にせよ、なんでもです。
そんなわけなので、
家づくりをきっかけとして、
お金のことについても
家と同じぐらい勉強してみてくださいね。
それでは・・・。