ブログ2021/02/05
家を建てる時、地域によって建築に対する制限が異なります。
例えば、岡山市は大きく分けると、“市街化区域”と“市街化調整区域”
という2つの地域から出来ているのですが、市街化調整区域は、市街化区域に
比べて家が建てにくい地域となっています。
市街化区域は、街を活性化させるために活用する地域なのに対し、
市街化調整区域は、街の活性化をそれほど積極的に行わない地域だからです。
具体的には、市街化区域は、田んぼや畑といった農地が簡単に宅地に変わる
のに対し、市街化調整区域では、
基本的に田んぼや畑は宅地に変えられないようになっており、
また、変えることが出来るとしても、厳しい条件をクリアしなければいけない
上、ものすごく時間がかかったりします。
また、新しく宅地を造成する場合でも、○○坪以上の広さで区割りをしなけ
ればいけないという決まりもあるんですよね。
おはようございます。
SIMPLE NOTE 岡山南スタジオ 新内です。
そして、市街化区域においても、さらに細かく地域が分かれており、
その地域ごとに建てられる家が異なります。
例えば、駅の周辺や繁華街付近、そして幹線道路沿いなどの土地は、
敷地いっぱいまで家を建てやすくなっているし、
高さの制限なども厳しくないため、大型建築物を建てやすい地域になっている
のに対し、そういった中心部から離れた住宅街では、中心部に比べて、
建てる家の大きさや高さなどの制限が厳しく設定されています。
このようにして、地域によって利用用途を変えることで、
私たちがより住みやすくなるようにしているのですが、
私たちが、主に購入するようになる住宅地においてもまた、
いくつかの地域に分けられており、
その地域によって土地の選び方も多少異なってくるんですよね。
住宅地には、低層住居専用地域と中高層住居専用地域と住居専用地域
の3つがあるのですが、
(それぞれさらに1種と2種に分かれるので正確には6つです)
最も制限が厳しい低層地域で土地を選ぶ場合、土地に対する考え方というか
視点を少し変えるようにすべきです。
というのも、この地域では、
敷地の北側への日影に対する規制がかなり厳しく、
例えば、南道路の土地を購入した場合、通常、家を出来るだけ敷地の北に寄せ
て建てるのですが、この地域では、そうすることが出来なくなるからです。
つまり、家の北側に出来る日影がより少なくなるように
家を建てなければいけなくなるため、結果、敷地の北に無駄な余白をつくらな
いといけなくなる可能性が高くなるというわけです。
余白をつくっても一切利用用途がない場所に、です。
それゆえ、この地域では、最もみんなが選ぶ南道路の土地を選ぶよりも、
むしろ北道路の土地を選ぶことをオススメします。
そもそも日影に対する制限が厳しくなる北側を駐車場として利用することに
なる北道路の土地を買っておけば、意味なく無駄な余白をつくることなく、
家を建てることが出来るからです。
また、北道路の場合、敷地の南に寄せて家を建てるようになるため、
日当たりが悪くなってしまいがちなのですが、
この地域では、南に建てる家も、
あなたと同じように北側に無駄な余白をつくらざるを得なくなるため、
北道路の土地であったとしても、他の地域に比べて、
日当たりが悪くなりにくい、というメリットがあります。
そんなこんなで、この地域では、南道路よりもむしろ北道路をオススメして
いるというわけです。
北道路の土地は、道路と反対の方向に
パブリックスペースやプライベートスペースを配置しやすいため、
プライバシーが守りやすい家がつくりやすくなるし、
かつ、土地代が100万円〜200万円もカット出来ますしね。
こういったことは、決して不動産屋さんでは分からないことだと思います。
また、あなた自身も分からないことだと思います。
ですから、土地選びは、こういう視点を持って土地を見てくれ、
またアドバイスしてくれる住宅会社と一緒に行うようにしていただければと
思います。
それでは・・・。