ブログ2021/02/02
「建ぺい率」とは、その土地の上に、一体どれくらいの大きさまで
1階をつくっていいのかを示す基準なのですが、例えば、土地の広さが40坪で
建ぺい率が60%の場合、
その土地には、40坪×60%=24坪まで、1階をつくってもいいということになります。
もちろん、それは
車を何台停めるつもりなのか、とか庭をどのように使うのか、によって違ってくるのですが、出来れば、制限いっぱいまで1階を大きくつくることをオススメします。
その方が、より家が使いやすくなるし、耐震性や耐久性も高くなるし、
庭の維持管理の手間も少なくて済むからです。
おはようございます。
SIMPLE NOTE 岡山南スタジオ 新内です。
しかし、これからお伝えする3つの理由から、
多くの方が、敷地をあまり有効活用出来ていません。
日当たりのいい家にすることが大前提なので、日影が極力出来ない土地を探すことや、日影が出来てしまう土地であれば、日影を避けて間取りを考えることが、家づくりでは当たり前となっています。
しかし、果たして全ての部屋の日当たりを良くする必要はあるのでしょうか?
また、全ての部屋を南向きにする必要はあるのでしょうか?
この点をもっと掘り下げて考えていただくと、もっと家づくりに自由度が生まれます。
つまり、日影に配置しても構わない部屋があるとしたら、
無駄に敷地を余らせるよりも、日影となる部分を利用するという
選択肢が出てくるというわけです。
ハウスメーカーのモデルハウスはもちろんのこと、現在建っている家のほとんどが、この原則を基に間取りをつくっています。
それゆえ、それが当たり前なんだと、知らず知らずの間に頭に刷り込まれていってしまいます。
しかし、冷静に考えてみてください・・・
小さなお子さんは、2階につくった自分の部屋を使うでしょうか?
一体いつからその部屋で寝るでしょうか?わざわざその部屋まで
荷物を片付けに行くでしょうか?
また、子供たちはやがて家を出て行きますが、
その時、その部屋を別の用途として使えるでしょうか?
そう考えてみると、敷地にゆとりがあるのに、わざわざプライベートルームを
2階につくる必要はあるんでしょうかね?
1階につくるという選択肢があってもいいと思うんですけどね。
そして、最後の理由が、2階建ての方がコスパに優れているという理屈です。
逆に言うと、平屋は高いという理屈ですね。
確かに、同じ面積で比べれば、平屋の方が高くなるんですが、
結局は、これも家のつくり方次第なんで、ここからは、そうならないための
考え方についてお伝えしていきたいと思います。
まず1つ目の工夫が
「廊下をなくす」ということです。
プライベートルームを全て2階につくった場合、2階にはそれぞれの部屋に行くための廊下が必要となるのですが、プライベートルームを1階にも分散してつくると、この廊下を少なく出来たりあるいはゼロにすることも出来ます。
また、2階につくる部屋が少なくなれば、2階にトイレをつくる必要もなくなるので、トイレスペースとトイレのコストも、カットすることが出来ます。
そして、2つ目の工夫が、
「プライベートルームを必要以上に大きくつくらない」ということです。
というのも、寝る時間以外は、
ほぼリビングで過ごすようになるからです。
つまり、寝室にせよ、子供たちの部屋にせよ言うなれば、ただ寝るだけの部屋だから、最低限でいいということですね。
これはほんの一部ですが、このような工夫が出来れば、
住み心地とか使いやすさを全く損なうことなく、面積をカットすることが出来ます。そして、その分コストをカットすることが出来ます。
ということで、家づくりのよくある常識を無条件で受け入れるのではなく、
このように別の角度からも考えていただき、合理的で、使いやすく住みやすい、
それでいてコストも手頃な家を建てていただければと思います。
それでは・・・。