ブログ2020/12/15
“リビングダイニングキッチンの窓は南につくりたい!!”
これは、家づくりをする誰もが希望することでしょう。
そして、ほぼ全ての方が、リビングダイニングキッチンの南には大きな窓を設置します。
窓としての役割を果たすことが出来るのか?を、深く考えることなく、です。
その結果、ほとんどのお家が、その窓から充分な光が確保出来ず、想像していた明るく開放的なリビングダイニングキッチンとは正反対の、薄暗く閉鎖的なリビングダイニングキッチンが出来上がってしまいます・・・。
おはようございます。
SIMPLE NOTE 岡山南スタジオ 新内です。
では、リビングダイニングキッチンを、明るく開放感あふれる空間にするためには、
一体どのようにすればいいのでしょう?
その答えは、土地の状況や周囲の環境によって異なるので、今回は1つ例に挙げて、
お伝えさせていただきますね。
例えば、あなたが家を建てる敷地のすぐ南に隣接して家が建っているとしたら、
あなたの家のリビングを敷地の一番南に配置し、かつ、その南面に大きな窓をつくっても、その窓からは充分な光が入ってきません。
南に建っている家とあなたのリビングの窓との間に距離が充分にとれないからです。
それゆえ、こういった土地の場合、家の中が暗くならないように、東面や西面にも大きな窓をつくるようになります。
しかし、東や西にも家が建っているとしたら?もちろん、南と同じように
充分に光が入ってきませんよね?
あるいは、家が建っていなかったとしても、それはイコール周囲から丸見えになる
ということでもあるため、結局、カーテンが開けられなくなってしまい、
充分な光が採り込めません。
それゆえ、もっと別の解決策を考える必要があります。
周囲が家に囲まれている敷地の場合、光を採り込むためには、
隣に建っているお家との間に充分な距離を確保しなければいけないので、
たっぷり光を採り込みたいリビングの窓を、隣に建っている家から離れた位置に
つくらなければいけません。
例えば、リビングを一番北に配置し、その南に中庭(外)をつくり、
リビングの窓を南面につくるといった感じですね。
こうすることで、必然的に南に建っている家との間に距離が生まれ、
充分な光を家の中に採り込むことが出来ます。
また、この場合、同時に東や西に建っている家からも充分な距離が出来るため、
一日中光がたっぷり家の中に射し込んできます。
おまけに、中庭の窓は周囲から全く見えないため、カーテンをする必要がないし、
周囲の目を気にする必要もないため、家の中で快適に過ごしていただくことが出来ます。
また、中庭をつくる余裕がないとしたら、吹抜けをつくることで、
より高い位置から光を採り込むという方法もあります。
こうすることで、安定的に光を室内に採り込むことが出来るし、太陽高度が低くなる
冬には、リビングダイニングキッチンの奥にあるキッチンまで深く光が射し込むようになるので、一年中明るい家がつくりやすくなります。
この場合も、1階に大きな窓をつくる必要がなくなることから、中庭同様に、
周囲の目を気にすることがない、プライバシーに優れた住まいがつくりやすくなりますしね。
いかがですか?
このように、家の間取りは、その土地が持つ条件というか、周囲の状況や環境に大きく左右されます。
逆に言うと、土地の条件や環境を充分に考慮せずに家を建ててしまった場合、
実際住んでみると、ものすごく住みづらい家になってしまう可能性が高くなる
ということでもあります。
ぜひ参考にしていただき、敷地に合わせて設計してもらうことで、
明るくて住みやすい住まいをつくってください!
それでは・・・。