ブログ2020/04/17
家の価格は面積に最も左右されるため、コストを抑えるためには、
出来るだけ家をコンパクトにすることが、重要なポイントとなります。
とはいえ、家を建てるとなると、あれも欲しい、これも欲しいと
なりやすいことから、家をコンパクトにすることは、想像以上に
難しいことです。
それゆえ、そうならないように、合理的な考え方を持っていただく
必要があります。
あなたが、家の価格をなるだけ抑えたいとお考えであるのならば・・・。
こんにちは。
SIMPLE NOTE 岡山南スタジオ 新内です。
では、家の面積を左右する部屋の広さについて
1つ1つ考えていってみたいと思います。
子供部屋を2階につくることが、今の家づくりでは当たり前となっていますが、
それと同時に当たり前となっていることが、子供部屋の広さを6帖で
つくることです。
しかし、子供部屋って本当に6帖も必要なのでしょうか?
というのも、6帖の部屋は、3.51m×2.6mが実際使える広さなのですが、
例えば、この中に幅90cmのシングルベッドと、幅90cmの学習机を
置いたとしても、まだ1.5帖〜2帖ほどの余白が出来るからです。
もちろん、どんな部屋であろうと、少しでも広く、少しでもゆとりがある方が
いいというお気持ちはよく分かります。
しかし、もし1.5帖部屋の広さが違うだけで、家の価格が45万円も
違ってくるとしたら?
もし2帖部屋の広さが違うだけで、家の価格が60万円も違ってくるとしたら?
そして、その部屋が2つあるとしたら?
いずれ子供たちは家を出て行くでしょう。
ですから、その点も考慮しつつ、子供部屋の広さを決めるように
していただければと思います。
寝室に関しても、展示場のような8帖や10帖もの広さが果たして本当に
必要なのでしょうか?
例えば、6帖の部屋には、ダブルベッドを2つ並べておくことが出来ます。
6帖の広さが3.51m×2.6mなのに対し、ダブルベッドを2つ並べた時の
寸法は、2.8m×2mだからです。
それゆえ、寝室も無駄に広くつくる必要はないのですよね。
ただ寝るだけの部屋だし、荷物はウォークインクローゼットに全て
片付けるでしょうし、親世代のように婚礼タンスを置くことも、
ドレッサーを置くこともないしテレビを置くにしても、
今は壁掛けが一般的なわけですからね。
床面積が増えれば、その分家の価格も高くなってしまうのですが、
同時に、余ったスペースに、なにかを置こうとしてしまうため、
逆に家が散らかりやすくなり、片付けがしにくい家になってしまいます。
そこに置くものを買うにしても、お金がかかるわけですしね。
例えば、子供部屋であれば、余ったスペースがあれば、そこにソファーや
テーブルなどを置きたくなるでしょう。
そして、快適な環境が出来上がってしまうと、子供たちが部屋に
閉じこもってしまう要因にもなりかねません。
また、リビングダイニングの場合はどうでしょう?この場合、
余白が出来るのは、ダイニングテーブルとソファーとの間です。
ここに余白が出来ると、間違いなく子供たちが自分たちの荷物を
ここに置きます。
そして、ランドセルや勉強道具や、習い事道具などがいつも無造作に
置かれた雑然とした空間になってしまいます。
それゆえ、子供部屋や寝室はもちろんのこと、たとえリビングダイニングと
いえど、無駄に広げる必要はないということ、なのですよね。
無駄に広くつくってしまうと、コストがアップするだけじゃなく、
掃除や片付けの手間がかかる家になってしまいやすくなりますからね。
もちろん、そうするためには、収納を使いやすい場所につくるとか、
子供部屋を使いやすい場所につくるといった、間取りの工夫は
必要になってきますがね。
いかがですか?
イイ家を、コストを抑えながら建てるためには、こういった考え方が
必要不可欠となります。
ですが、固定概念にとらわれず、合理的に家づくりをすることが出来れば、
いつまでも暮らしやすい家を、最小限のコストで手に入れることが
できます。
ですから、こういったことも、家づくりをする前にぜひ夫婦で
話し合ってみていただければと思います!
それでは・・・。