ブログ2019/10/25
家を持つと、
今まで要らなかったランニングコストが必要になるし、
同時にメンテナンス費用や老後資金などの積み立ても、
コツコツしていかなくてはいけません。
それゆえ、家賃より高い支払いを設定することは
基本的にはオススメしていないのですが、
反面、予算重視で家づくりをするとなると、
目安として、家づくりの予算を、
考えているよりも600万〜900万円ほど抑えないといけなくなります。
そして、それを実現するためには、
家に掛ける予算をカットするだけではなく、
土地に掛ける予算も同時にカットしていく必要があります。
こんにちは。
SIMPLE NOTE 岡山南スタジオ 新内です。
ということで、今回は、
土地予算をカットする現実的な方法についてお伝えさせていただきますが、
ズバリその方法は?と言うと・・・。
ということです。
簡単でしょ?
では、その理由についてお伝えさせていただきますね。
例えば、多くの方が、
日当たりと形が良い土地が良いと考えるのですが、
この2つの条件を満たした土地は、
一般的には、そのエリアで最も価格が高く設定されています。
そして、価格交渉の余地もありません。
その土地を買いたいと思う方が数多くいらっしゃるからです。
しかしながら、
現実的には、日当たりが良い土地を買ったからと言って、
必ずしも住みやすい家が建つわけではありません。
まず、日当たりが良い土地を買うと、
確実に日当たりが良い方向に大きな窓をつくりますが、
こうすれば、結果的に外から家の中が丸見えになってしまいます。
そして、それを防ぐためにカーテンを設置し、
かつずっと閉めた状態にせざるを得なくなります。
結果、家の中が薄暗くなるし、
窓開けられない=風を採り込むことが出来ない家になってしまいます。
また、窓を見ただけで家の間取りが分かってしまうし、
洗濯物も丸見えになるので、
決して防犯性に優れた家だとも言えません。
さらに、家にかかるコストも嵩みやすくなってしまいます。
視線を防ぐためのカーテン代や、
太陽の熱や紫外線、台風の風を防ぐためのシャッター、
そして防犯性を高めるための庭木代などに
余分なコストがかかるようになるからです。
これが、みんながこぞって購入している
最も価値が高いと言われている土地に建つ家の現実ではないでしょうか?
どんな土地でも、土地に合わせて設計することを心がければ、
明るさや開放感は、土地の日当たりの良し悪しに、
ほぼ左右されることがありません。
それゆえ、同じ分譲地で土地を買っていただくにしても、
南道路よりも2〜3万円坪単価が安く設定されている
南以外の道路で全然構わないですし、
あるいは、分譲地よりも価格が安く設定されている土地を
探していただくこともオススメさせていただいています。
しかし、価格が安い土地を探そうとする時には、
いくつかの注意点があります。
例えば、田や畑といった農地は、
宅地に比べてかなり価格が安く設定されていますが、
こういった土地は道路より土地の高さがかなり低くなっていることと、
表面の土を入れ替える必要があることから、
土代に相当な費用が掛かることになったり、
境界のコンクリート基礎を道路面以外の方向全てに
つくらないといけなかったり、
水道を遠くから引き込んでこなくてはいけなかったりと、
別途で大きな費用が掛かることになります。
また、すでに境界のブロックが立っている土地でも、
そのブロックが傾いていたり、
強度的に弱そうな場合は、
作り替えをしなければいけないこともあるので、
そういった点にも着目しながら土地を見る必要があります。
さらに、道路の端には雨水や浄化槽から出る水を流す
側溝という溝があるのですが、
これが前面道路にない場合、
排水先を探さないといけません。
排水先がないと、そもそも家が建てられなかったり、
家を建てるのに、無駄に多大な時間が掛かったりするからです。
こういったコトも同時に調査していかないといけないため、
土地探しは住宅会社と一緒にしていただくことをオススメしています。
住宅会社の方であれば、
その土地にどんな家を建てることが出来るかが分かるし、
設計をする前に、その土地がどんな土地であるかを全て調べるからです。
最も、オススメな土地探しの方法は、
まずは資金計画を行い、明確に土地予算を出し、
その予算に合わせて土地探しを行い、
もしちょっと気になる土地が見つかったら、
その土地に合わせてプランしてもらうという方法です。
こうすることで、
その土地に理想の家を建てることが出来るかどうかも、
土地を買う前に分かりますし、
その土地に別途でどういった費用が掛かってくるのかも、
明確に分かるようになります。
そして、家や庭といった費用まで見積りが出れば、
家づくりの総予算が明確に出ることになり、
そうすれば、行った資金計画との誤差も明確になり、
一体土地の価格をいくらになるように交渉すればいいか?や、
ご自身がどの部分の予算削るべきなのか?が
明確に分かるようにもなります。
つまり、最初の資金計画から、
大幅な狂いがなくなるというわけですね。
ということで、
無駄に土地に予算を掛け過ぎてしまわないためにも、
ぜひ、この方法を参考にしていただければと思います。
それでは・・・。