ブログ2019/09/03
どんな家にしたいのか?とお聞きした時、
“冬寒くない家がいいな”ということを多くの方がおっしゃいます。
もちろん、そのためには、
断熱性も高くしなければいけないのですが、
より少ない光熱費で温度差が少ない快適な住まいをつくるためには、
間取り作成にあたって、ある工夫をすることをオススメしています。
こんにちは。
SIMPLE NOTE 岡山南スタジオ 新内です。
その工夫とは、家を平屋にするということです。
しかし、ただ平屋にしただけで、
家全体が暖まりやすいかというとそうではなく、
温度差が少ない家にするためには、
家の面積を出来るだけ小さくする必要があります。
面積が小さくなれば、必然的に家の体積も小さくなり、
冷暖房効率が高くなりますからね。
そして、コンパクトな家を実現する上で、
絶対に欠かせない要素が、
廊下を出来るだけ作らないようにするということです。
あるいは、可能なら廊下を全くなくすということです。
廊下を作れば、部屋と部屋の間に空気層が出来てしまうことになるし、
部屋から空気が逃げてしまうことになるため、
誰もが、廊下に面するドアを全て閉め切ってしまいます。
そして、そうなれば家の中に温度差が生まれやすくなります。
それゆえ、廊下を作らず、また余分な部屋を作らず、
さらに余分な広さの部屋を作らず、
出来るだけ家をコンパクトにしつつ平屋で建てることが、
より少ない光熱費で温度差がない快適な住まいをつくるためには、
最も有効な手段であるということなのですよね。
しかし、コンパクトな平屋を建てることは、
想像以上に難しいのもまた1つの事実でもあります。
というのも、誰もが“家づくりはこうだ”という固定概念に、
知らない間に縛られてしまっているからです。
また、人の心の中には大なり小なり見栄が存在するからです。
例えば、“子供部屋=6帖”や“子供部屋=2階”という当たり前もあれば、
リビングの他に和室が必要という当たり前もあります。
また、家の大きさを坪数で判断してしまう当たり前もあります。
さらに、家の価格を坪単価で判断してしまう当たり前もあるし、
そもそも平屋は贅沢なので金持ちの家だという当たり前もあります。
こういった当たり前に加えて、
友達の家より小さな家を建てることに対しての抵抗感もまた、
あって当たり前なのかもしれません。
小さい家しか建てられなかったとみんなから思われるのではないか?とか、
なんとなく負けているような気分になってしまうだとか・・
そして、家づくりで直面するなにより大きな壁が、
平面図で間取りを見たら、部屋も収納も狭く感じてしまうため、
不安な気持ちから家を広げてしまうということです。
このような壁があなたの前に立ちはだかっているため、
たとえ頭で理屈は分かっていたとしても、
なかなか家をコンパクトに出来なかったりするのではないでしょうか?
とはいえ、金銭的な面から考えても、
これからは家づくりにお金を掛け過ぎることは賢明なことでありません。
ですから、見栄や固定概念に縛られることなく、
最大限に豊かな住まいと暮らしを
最小限のコストとつくりで実現する工夫を
していっていただければと思います。
そして、そのために出来るだけ家をコンパクトに出来ないか?
ということを考えてみていただければと思います。
それでは・・・。