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ブログ2019/01/18

無駄だらけの家を建てないために知っておくべきこと

建てた後ゆとりある生活送るためだけじゃなく、子供たちの教育資金のことや、もっと先の自分たちの老後資金のことまで考えて家づくりは行なうようにすべきなのですが、そうしようと思えば、家づくりにかかるコストをいかに抑えることが出来るのか?ということが大切になってきます。

そして、そのためには、家づくりをする上で不必要だと考えられる“無駄”を、最大限にカットしていく必要があります。知らず知らずの間に、世間の常識に流されて受け入れてしまっている無駄を・・

おはようございます。
SIMPLE NOTE 岡山南スタジオ 新内です。

では、知らず知らずの間に受け入れてしまっている無駄には、一体どのようなものがあるのか?
ということについてお伝えさせていただきますね。

一般的に、居室の南には大きな窓をつくりますが、ほとんどの家が、プライバシーを守るために、カーテンが閉めっぱなしになってしまっています。

また、防犯のことや、台風が来た時のリスクを避けるために、その窓の多くには、シャッターが設置されています。

となると、カーテン代として1カ所50,000円ぐらいの費用がかかる上、シャッター代としても1カ所50,000円ぐらいの費用がかかることになってきます。
つまり、窓1つにつき100,000円もの無駄な費用が余分にかかってくることになるというわけです。

もしこんな窓が5カ所あれば、それだけで500,000円もの無駄なコストを余分に支払うハメになってしまうということなのですが、であれば、カーテンもシャッターも付ける必要がなく、しかし、それでも明るくて風通しがいい家になるように、窓が設置出来ていれば、絶対にそっちの方が良いと思いませんか?

また昔の日本家屋の多くは、家の下の方の壁は杉板を鎧張りにし、上の方の壁は漆喰塗りで仕上げられていました。
そして、熱や雨から漆喰壁を守るために軒が出されていました。

また、南の方向に関しては、窓に射し込む太陽を遮断するために、より大きく軒が出されていました。

他方、現在の家に使われている外壁材は、昔の材料に比べ、遥かに耐久性が上がっており、熱にも雨にもものすごく強くなっています。

ですから、根本的に熱や雨から外壁を守る必要もありませんし、そもそも、ここ最近立てられているほとんどの家の軒の出具合は、驚くほど中途半端であり、とてもじゃないけど熱や雨から外壁を守れているようにも思えませんし、南の軒によって、太陽の日差しを遮断出来ている家が、果たしてどれくらいあるのかすら疑問が残るところです。

これらの費用だって、50万円〜60万円ほどかかってくるので、カット出来れば他のものにその費用を回せたり、予算を圧縮出来たりします。

廊下だって、もちろんコストがかかってるスペースです。
さすがに、キッチンやお風呂がある場所と同じ坪単価になるわけではないものの、ここにだって、1帖あたり20万円ぐらいのコストがかかっています。

また、廊下をたくさんつくってしまった場合、どれだけ断熱性能を強化したとしても、家の中に寒暖の差が出来やすくなってしまいます。
廊下に通じるドアを閉めてしまうようになるからです。

ですから、このただ通るだけ無駄な廊下は、家の中の空気環境の一定化を遮断してしまう為、出来るだけ少なくするように設計しなければいけません。

一般的な2階建て住宅の場合、
1・2階両方合わせると、廊下だけで6帖前後あるのですが、これを2帖以下まで減らすことが出来れば、なかなかなコストカットになりますし、あるいは、コストカットせずに、そのカットした面積を収納やリビングに回すことが出来れば、より暮らしが充実するようになると思いませんか?

部屋の広さに関しても、なんとなく蔓延している常識に流されてしまっています。

例えば、“子供部屋には6帖は欲しい”とよく言われますが、果たして、それだけの広さが必要なのでしょうか?
もし、子供部屋にシングルベッドと勉強机を置いたとしても、実は4帖もあれば、まだスペースが余ってくるのに・・・

それだけの広さが必要な理由は、どこの家を見に行っても6帖でつくっているからですか?
あるいは、自分たちが子供の時、広い子供部屋をあてがわれていたからですか?
あるいはその逆で、兄弟や姉妹で相部屋だったり、相部屋ではないものの、狭くてそれが嫌だったからですか?

いずれにせよ、予算がたっぷりとあるならそうしていただいても全然構わないと思います。
しかしながら、もし資金計画の結果、もっとシビアに予算を考えた方がいいのであれば、これは見つめ直してみた方がいいところです。

また、寝室に関しても、8帖は欲しいという話をよくお聞きしますが、ドレッサーやタンスなどを持っていない世代であるあなたが、果たしてこれだけの広さが、ただ寝るだけの部屋に必要なのでしょうか?

ダブルベッドのサイズは140cm×190cmですが、実は、6帖の部屋でもダブルベッドを2つ並べて置くことが出来るということをご存知でしょうか?
(6帖の部屋の壁の内寸は、351cm×260cmですからね)

これも、資金的に余裕があるならば、8帖でも10帖でもご自由にしていただいても構いませんが、資金的にゆとりがないならば、ただ単に『みんながそうしているから』という理由は、一旦頭から消去していただくことをオススメいたします。

いかがですか?

このように、なんとなく受け入れてしまっている常識も、立ち止まってよく考えてみると、案外、間違って理解してしまっていることがたくさん存在します。
また、ここでは家についての無駄についてだけお話しさせていただきましたが、もちろん、土地についての無駄も存在すれば、庭についての無駄だって存在するわけですし、住宅ローンや火災保険についての無駄だって存在します。

そして、それらについて正しい知識を持たなければ、知らず知らずの間に、たくさんの無駄なモノに多額のお金を支払ってしまうことになります。

これからは、少子高齢化が進み、可処分所得がどんどん減っていく時代に突入します。

そんな中でも、経済的にも精神的にも余裕のある暮らしをしていくことが出来るように、そして明るい老後が迎えられるように、正しい家づくりを行なうようにしていただければと思います。

それでは・・・。

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