ブログ2018/12/11
初めての買い物である“家づくり”では、誰もがお金のことについて、大なり小なり不安を抱えていると思います。
ですから、その不安を払拭するために、家づくりでは“資金計画”をすることが大切になってくるのですが、多くの方が“資金計画”について勘違いをしていることがあります。
それは、“資金計画”をするタイミングです。
つまり、家づくりでは、どのタイミングで“資金計画”をするのか?
ということが非常に重要になってくるということです。
おはようございます。
SIMPLE NOTE 岡山南スタジオ 新内です。
結論から申し上げますと、
“資金計画”は、家づくりの最初にしなければ全く意味がありません。
なにか買い物をする時、財布の中身を把握した上でするのと同じようなものです。
“資金計画”では、まずは予算を決めることからスタートすべきです。
予算は、家計の状況や自分たちの属性、それからライフスタイルをもとに、月々の返済額とどの金利にするのかをよく考えた上で、住宅ローンをいくら借りるのかをまず決め、それに自分たちの貯蓄や親からの援助といった自己資金を合算することで導き出します。
そして、予算が出たところで、土地と家以外にかかってくることになる別途費用を差し引き、残った予算の中で、どんな土地を購入し、どんな家を建てるのか?
ということを決めていくようにします。
これが、資金計画の正しい順序です。
このように家づくりを進めていくことができれば、あなたにとって無理のない予算の中で家づくりを行えるようになるので、建てた後の生活が苦しい…といったリスクを回避することができるようになります。
しかし、多くの方が“資金計画”の意味を間違って理解しています。
土地を決めて、家の図面を描き見積もりが出たところで、資金計画を行って総予算を出し、銀行に相談に行きます。
そして、銀行が提案してくれる金利商品の中で、目先の金利と返済金額のことしか考えず住宅ローンを借りてしまいます。
この順序をたどった場合、ずっとお金の不安が払拭されないまま家づくりを進め続けなければいけなくなるだけじゃなく、ほぼ確実に予算オーバーを引き起こし、建てた数年後に生活が苦しい…という状態になってしまいます。
また、家づくりの順序を誤ってしまった場合、自分に合った住宅ローン選びができなくなる可能性も高くなってしまいます。
予算をオーバーしてしまった場合、月々の返済金額を少しでも落とそうとすれば、初期費用として銀行に支払わなければいけない費用が安く、金利も安い変動型の住宅ローンを選ばざるを得ないからです。
固定型の住宅ローンにおいては、金利上昇のリスクを負わなければいけないのは、銀行なのですが、変動型の住宅ローンにおいては、金利上昇のリスクを負わなければいけないのは、あなたになります。
家のローンは、わずか数年で返済できるような金額ではありません。
30年、35年という長期間ずっと続いていくものです。
その長期間の中で、景気がどのようになるのかは誰も分かりませんが、現在の世界の情勢を見ている限りは、近い将来、日本も金利上昇することは間違いない状況となってきています。
もし、数年後金利が上がるようなことになってしまったら・・・
しかも、ほとんど元金が減っていない状態で・・・
毎月、数万円も返済負担が上がってしまったら・・・
給料は全然増えないのに・・・
資金計画のタイミングを間違えてしまえば、こういう結末を迎えるリスクが増大することになってしまいます。
あなたはこんな最悪なことは避けたいですよね?
でも、現実にはこういった道を辿ってしまっている方が数多くいらっしゃいます。
ですから、家づくりをする時には、まずは“資金計画”から始めることで、現実的な予算の把握を行なうことから始めるようにしてくださいね。
そして、その現実的な予算の中で、最大限にあなたの理想を叶えるようにしていただければと思います。
家を建てることはもちろん大切ですが、その先、どんな暮らしをしていくのか?の方が、もっと大切なことですからね。
そこを間違えないよう正しい方向へと導いていくことが私たち住宅会社の仕事なので、もしお金に対してなんらかの不安を感じていらっしゃるならば、いつでもご相談いただければと思います。
それでは・・・。