ブログ2018/11/16
先日の新聞記事に、人件費高騰による東京のマンション価格高騰を伝える記事が掲載されており、東京23区でマンションを買おうと思えば、平均価格が、なんと!?6629万円もするらしく、東京の平均世帯年収から考えても約11倍前後になるようです。
そして、それを受けて、マンションの販売が不振に陥っていると書かれていました。
なんせ、それだけ多額の借金を背負ってしまうのは、普通に考えても、恐怖以外のなにものでもないでしょうからね・・・。
マンションの場合、ローン返済と固定資産税に加えて、管理費や修繕積立金といった費用も別途で必要にもなってくるわけですしね。
おはようございます。
SIMPLE NOTE 岡山南スタジオ 新内です。
まー、これはあくまで東京の話なので一旦さておくとして、この記事の中で書かれていた別の内容について、今回はお伝えしていこうと思います。
その内容とは・・・世帯収入を1人でまかなう場合、年収の6倍までが無理なく購入出来る価格とされているという内容です。
とはいえ、一言で年収の6倍までといっても、ローンで借りる額が年収の6倍までなのか?
ローンと自己資金を合わせた総予算が年収の6倍までなのか?
によって違ってくるのですが、ここでは自己資金の有無に関係なく、ローンとして年収の6倍を借りた場合どうなるのか?
ということについて考えてみたいと思います。
例えば、あなたの年収が450万円だと仮定したら、450万円×6=2700万円を銀行から借入するということですね。
この場合、毎月の返済金額は、フラット35を35年返済で借りた場合、当初10年間の返済金額が73,726円で、11年目以降の返済金額が76,438円ということになります。
そして、これに加えて、フラット35では団体信用生命保険に加入する場合、別途で毎年1回保険料を支払わなければいけないし(初年度の目安が96,660円で毎年少しずつ安くなっていきます)、
家を持った以上、固定資産税も毎年1回支払わなければいけません。
(当初3年間(長期優良住宅は5年間)が6万円前後で、その後は倍ぐらいになります)
さらに、オススメさせていただいているのが、将来のメンテナンス費用として、毎月1万円ぐらいの貯金をしていっていただくことです。
こうすることで、定期的に外の塗り替えも出来るようになるし、なにかがもし故障した時も困らなくなりますからね。
つまり、今までは必要じゃなかったこういった費用が、家を持つことでかかってくることになるというわけなので、今までかかっていた費用から家賃を差し引き、その代わりにローン金額を足し、団体信用生命保険に固定資産税、それからメンテナンス費用を足してやった費用が総出費ということになります。
(光熱費は安くなるかもしれませんが、太陽光発電を設置しない限りは、快適に過ごそうと思えば、それほど安くならないだろうと仮定しておきます)
では、続いて450万円の年収を手取りで考えてみるとどうでしょう。
ボーナスが1ヶ月分あるとした場合、毎月の手取金額(所得税、住民税、社会保険を差し引かれた金額)は約27〜8万円ぐらいになってくると思いますが、ボーナスで固定資産税や団体信用生命保険、自動車税、車の任意保険料、車検費用といった一括で必要になる費用をまかなうとして、このローンを借りた場合の家計状況はどうなるでしょうか?
まず、27〜8万円からローン金額を差し引くと20万円前後になりますよね。
そして、そこから電気代、水道代、食費(外食含む)、雑費(衣類、日用品、散髪など)、交際費(こづかい)、ガソリン代、生命保険料(学資保険含む)、携帯電話費用、学校費用、習い事費用などを差し引いてみてください。
こづかいで調整すれば、おそらく赤字にはならないにしても、この感じだと貯金はおろか、とてもじゃないけどメンテナンス費用すら貯めていくのは難しい・・・。
って感じじゃありませんか?
ですから、たとえ共働きであろうと、合算した年収の6倍もの費用を借りてしまうと後から生活が苦しくなってしまう可能性が高くなるので、もっと抑えたローン金額で家づくりの計画を練るべきということになります。
他方、もしあなたに自己資金として入れられるお金がなく、この予算で土地を買って家を建てると考えた場合、果たしてどうなるでしょうか?
これは購入する土地のエリアによって費用が大きく違ってくるわけですが、人気エリアで土地を買うとなれば、2700万円の総費用は、予算的には、かなり厳しくなってきます。
というのも、そのほとんどが土地取得費用だけであっさり1000万円を超えてくることになるからです。
それ以外にも住宅ローン経費や火災保険、登記代といった諸経費もかかってくることになりますし、家電や家具の購入費用や地盤改良費用なども考慮すれば、別途経費だけでも200万円ぐらいは必要になってくるので、そう考えると、外構工事も含めた家そのものに最大で1500万円までしか、かけられないということになってしまいます。
なのに、理想を叶えようと無理をしてしまった場合、さらなる負担がローンにのしかかってきて、保険は解約を余儀なくされ、外食や旅行には行けない、そして、こづかいすら全くなくなってしまい楽しみがなくなる・・・。
という事態を招きかねません。
以上を踏まえると、家づくりはしっかり予算を考えてするべきであるし、無理のないローン金額にしておくべきであるということが言えます!
ですから、まずは資金計画からしっかり行い、ご自身の予算とローン金額をしっかり把握するようにしていただければと思います。
それでは・・・。