ブログ2018/10/02
資金計画を後回しにした状態で家づくりを進めていくと、あなたが思い描く理想に近い住まいを建てることは出来ますが、ほぼ間違いなく、あなたが思い描く理想の予算をオーバーしてしまうことになります。
しかしながら、共働きが当たり前となっている現在では、夫婦で収入合算さえすれば、たとえ大幅に予算オーバーしている金額だったとしてもそれほど難なく借りることが出来てしまいます。
そしてその結果、建てた直後だったり、あるいは数年後だったり、あるいは10年後だったり、あるいは将来的に、そのしわ寄せがやってくることになります。
他方、家づくりを進めていく前に、しっかりと資金計画を行なった場合、それとは逆に、あなたが思い描く理想の予算を守りやすくはなるものの、あなたが思い描く理想の住まいの実現が少々難しくなってきます。
つまり今までの経験上、多くの方にとって、予算と要望のバランスを取ることは極めて難しいということなのですが、もし、あなたがなるだけ予算を重視したい・・そう願うのであれば、あなたがお持ちになる要望に優先順位をつけることをオススメします。
おはようございます。
SIMPLE NOTE 岡山南スタジオ 新内です。
例えば、あなたが4人家族(子供が2人)で、年収が400万円だと仮定して、資金計画の結果、あなたが家そのものに費やすべき予算が、消費税も含めて1600万円になったとします。
そして、あなたが望む条件の中に、リビングは広め(18帖ぐらい)が良くて、子供部屋として6帖の部屋が2室欲しいという項目があったとします。
この場合、一般的には、この予算の中で、あなたがお持ちになる要望をなるべく叶えようとすると、子供部屋や寝室といった全ての個室を2階に配置するようになります。
なぜなら、このような間取りの取り方をするのが、最も坪単価を抑えながら間取りの設計が出来るからです。
要するに、この予算の中で最も広く面積がとれるようになるからです。
しかしながら、このような設計を行なった場合、30坪前後の総二階建ての家になってくると思いますが、1階に18帖のリビングをとったとしたら、1階には3帖程度ののタタミコーナーぐらいは、収納を全くなくせば作ることは出来るかもしれないものの、基本的には、リビング以外の部屋を作ることは難しくなってきますし、1階に充分な収納が作れなくなってしまいます。
その結果、せっかく広く作ったリビングも、たちどころに荷物が溢れ出し、壁という壁には収納家具が置かれ、足の踏み場もない狭苦しいリビングに成り下がってしまうことになります。
お子様が小さいのであれば、お子様のモノでリビングが占領されることになりますからね。
ですから、この場合、せっかく広く作ったリビングをいつもキレイにすっきり保つためには、まず、1階に充分な収納をとりたいところですよね。
コストを上げることなく。
となると、そもそもの間取りの考え方自体を大きく変化させる必要が出てきます。
ここで弊社がオススメさせていただいているのが“平屋”です。
まず、平屋にすることで、階段を省くことが出来ます。
また、2階の個室が全て1階に配置されるので、2階に設置予定だったトイレも省くことが出来ます。
さらには、個室を2階に設けた場合、どうしても無駄に出来てしまう廊下も省くことが出来るようになります。
そして、これらを合わせただけでも、4坪前後の面積をカットすることが出来ます。
しかしながら、4坪カットし、仮に、同じ部屋数と広さと収納量を確保したまま、26坪で平屋を建てることが出来たとしても、平屋にすれば坪単価が高くなることと、平屋にした場合、プライバシーと採光の確保のための工夫が必要になってくることからこれではまだ先程の予算の中では充分におさまりません。
ですから、ここからさらに、なにかをカットしていかなければいけません。
と言っても、リビングを狭くしたりだとか、収納を減らすといったことは、暮らしやすさを低下させてしまうことになるので、決してオススメ出来ることではないので、弊社では、子供部屋を小さくさせていただく提案をよく行います。
なぜなら、現在では、家族みんなが寝る寸前までリビングで過ごしているというライフスタイルが主流となってきているからです。
各個室は、それ以外のスペースに比べると、広さを優先させる理由がそこまで高いわけではないですしね。
このようにして、少し子供部屋を小さくしていただくことで、さらに面積をカットし、その結果、しっかりと予算内で、リビングが広くて過ごしやすく、収納に困らず片付けやすく、非常に暮らしやすい理想に近い住まいを実現させていただくというわけです。
とはいえ、やはり予算を重視した場合、なんらかの形で要望を削っていただくことが出てくるかと思います。
ですから、もしそうなった時に、していいこととダメなことをハッキリさせていただけるよう、要望の優先順位をしっかりとつけていただければと思います。
それが、建てた後も、経済的にも気持的にもゆとりを持ちながら暮らしていける秘訣ですから!
それでは・・・。