ブログ2018/09/03
『出来ることなら平屋にしたいと思っているのですよねー。』
最近住まれるエリアに関係なく、お客様が平屋をご希望されるようになりました。
たとえ最初はそのような考えが頭になかったとしても、
弊社の家づくりに対する考え方や価値観をお伝えさせていただいているうちに多くの方が、
自然と平屋をご希望されるようになっていきます。
というのも、弊社では土地から買って家づくりをされる方が多くいらっしゃるのですが、
土地から買って家づくりをしようと思えば、
予算の関係上、どうしても家そのものに多くの予算を費やすことが出来なくなるし、
その予算の中で、出来る限りコストを抑えつつ暮らしやすい住まいにすることを、
追求するならば、2階建てよりも平屋の方が効率的だからです。
おはようございます。
SIMPLE NOTE Okayama Minami Studio 新内です。
では、より予算を抑えながら暮らしやすい住まいをつくろうとすれば、なぜ一般的に高いと言われている平屋が、2階建てよりも効率的なのか?について今回はお伝えしていきたいと思います。
例えば、資金計画によって、あなたが無理なく返済していくことが出来る金額から逆算した家そのものに費やせる予算が税込1600万円になったとしましょう。
この場合、税込1600万円という予算の中で、出来るだけ面積を大きくしようと思えば、一般的には、30坪前後の2階建て住宅を提案されることになりますが、この広さの2階建て住宅では、どれだけ上手く間取り設計をしたとしても、どうしても非効率的な要素が数多く出来てしまいます。
まず、この間取りの場合、寝室や子供部屋といった個室を、全て2階につくることになります。
そうなれば、それぞれに部屋へと続く廊下が必要になってくるし、2階に部屋を多くつくるとなれば、2階用のトイレだって必要になってきます。
つまり、あってもなくてもいいような空間に面積をとらざるを得なくなってしまうということですね。
さらに、あなたのお子様がまだまだ小さいのであれば、2階につくったお子様のための部屋は、もちろん当分の間、全く使われることがありませんよね?
(普段ほとんど使わないような荷物の置場になります)
となると、もしあなたに子供が2人いて、子供寝屋が6帖ずつと、収納が1帖ずつあったとしたら、(6帖+1帖)×2室=14帖=7坪もの面積が、子供が成長し、思春期になるまでの間、ほぼ使われない無駄なスペースと化してしまうことになり、30坪あったとしても、実際のところ23坪、いや子供部屋に通じる廊下も合わせるなら、21〜22坪という面積の中で暮らしているのと同じであるといっても過言ではない状態になってしまいます。
しかも、この間取りの場合、どうしても1階に収納を多くつくることが出来なくなってしまいます。
収納を多くつくろうとすれば、リビングを狭くせざるを得なくなるし、リビングを広くつくろうとすれば、収納を少なくせざるを得なくなってしまうといった具合ですね。
であれば、リビングを広くとりたいと思いますよね?
そして不足した収納を2階で補おうとします。しかしながら、2階に収納を多くつくっても、生活の中心は1階なので、いつも使うようなものを、いちいち2階まで持っていくのがどんどん面倒になってきて、つまるところ、リビングやダイニングにモノが散乱してしまう結果に陥ってしまいます。
これが、コストを抑えた状態で建築した2階建て住宅が迎える数年後の状態です。
他方、同じ予算で平屋を建てると考えてみましょう。
この場合、2階建てと同じ面積で平屋を建てることは不可能なので、不必要な面積をカットしていくようになります。まず不必要なのが廊下です。
おそらく2階建てなら1軒の家で、5帖前後の廊下が出来てしまうことになるのですが、平屋ならば、上手く設計すれば、そのうちの4帖(=2坪)をカットすることが出来るようになります。
さらに、平屋にすることで、階段が不必要になってきますよね?
となると、各フロアに2帖ずつ必要になる階段スペースをカットすることが出来るようになるので、さらに4帖(=2坪)面積がカット出来ることになります。
また、平屋にすれば、全ての部屋と収納が1階にくることになるので、2階にトイレも必要じゃなくなりますよね?
となれば、さらに1帖(=0.5坪)面積をカットすることが出来るようになります。
つまり、この3つの要素だけでも、4.5坪もの面積がカット出来るようになるということです。
そしてその結果、2階建てと同じコストで、しかも、部屋の数と収納量は全く変えないままで、平屋を建てることが出来るようになります。
もちろん、全ての部屋が1階にくるわけなので、2階建てよりも全ての部屋が効率よく使えるようになりますし、どちらの方が使い勝手が良いのかは、一目瞭然ですよね?
1階に収納がより多くあり、1階に子供部屋があれば、リビングに散乱しがちな子供たちの荷物が、リビングに散乱しにくくなるということですからね。
いかがですか?
予算を出来るだけ抑えながら家を建てようと思えば、2階建てよりも平屋の住まいの方が、なんだか良さそうな気がしませんか?
とはいえ、ただ単に平屋にしただけでは、使い勝手以外の、暮らしやすさを満たすための条件の全てが満たされるわけでは決してなく、もちろんプライバシー面や防犯面、それから明るさや風通しといった面もしっかり兼ね備えた平屋にしなければ、余計住みにくい家になってしまうだけなのですけどね。
しかしながら、それらまでしっかり満たすことが出来れば、住み心地に優れた平屋の住まいを無理のない予算の中で建てられるだけじゃなく、土地取得費用や外構工事費用といった家以外に必要となる費用についてもしっかり予算を抑えることが出来るようになります。
まっ、このポイントが、弊社が最も大切にしているところなので、もし、あなたがそんな家づくりについてもっと知りたいと思ってくださったのであれば、いつでもご連絡いただければと思います。
それでは・・・。