ブログ2018/06/01
家の予算を抑えたいと考えたとき、家の面積を小さくすることが最も容易で有効な手段ですが、そうする場合、乗り越えなければいけない壁が2つあります。
この2つの壁が、クリア出来れば、小さくても非常に暮らしやすい住まいを実現することが出来ます。
この2つの壁は、あなたにとってなかなか高くクリアすることが困難な壁かもしれません・・・。
こんにちは。
SIMPLE NOTE Okayama Minami Studio 新内です。
その前に、まず小さい家が一体どれくらいの広さなのか?
この事についてお伝えさせていただきますが、私個人が考える広さは、25坪~28坪ぐらいです。
実は4人家族であれば、これぐらいあれば充分な広さと収納を確保することが出来ます。
それぐらい小さく出来れば、200万円~300万円は少ないコストで同レベルの性能を維持した住まいづくりが出来ると思います。
それでは、まず1つ目の壁からです。
それは・・・
★『小さい』ことに対するネガティブな感情です。
世間一般的には、『大きな家=立派な家』という固定概念があります。
この概念は、田舎であればあるほど強く浸透しています。
(土地も広ければ広いほど立派であるという概念もありますしね。)
それゆえに、『小さな家』という言葉の響きが、ネガティブに聞こえてしまいやすいことは、どうしても否めない事実でしょう。
また、家を小さくすると、
『お金に余裕がないから小さくせざるを得なかったんじゃないか・・・。』とか、
『そんな小さい家を建ててみっともないな・・・。』
などと、周囲に思われてしまうかもしれないというコンプレックスだって誰もが心の中に抱くものです。
いわゆる『見栄』というやっかいなやつですね。
この意識をどのようにしてクリアしていくのか?
ということが家を小さくする上で最も大切な部分になってくるわけですね。
“周りと相対的に比較しないようにしたらいいんですよ”と言われれば、それだけの話なのですが、人の感情というものは、理屈ではコントロール出来ないものなので、頭では分かってはいても、このネガティブな意識を取り除くことって案外難しいことなんですよね・・・。
そして2つめの壁ですが、
★作り手(住宅会社)の設計力が必要になってくることです。
設計において、家は小さくなればなるほど、設計・間取りが難しくなってくるものです。
ただ、単純に部屋を小さくすれば良いってわけじゃありませんからね。
下手に小さくしただけでは、収納は少ない・・部屋は狭く感じる・・。
とっても使いにくい・・そして暮らしにくい・・。
という最悪の家になってしまいます。
無駄を省くことで家全体の面積は小さくしながらも、空間を広く見せつつ、かつ収納も充分に確保しつつ、現在も、またこれから将来も暮らしやすい設計・間取りにするのか?
これが作り手側に求められるスキルだと思います。
これは、とっても大切なポイントです。
また、家を小さくしようと思えば、『脱○LDK』の考え方も非常に大切な要素となってきます。
一般的には、LDK以外に和室・寝室・子供部屋を人数分といういわゆる4LDKを中心とした間取りの概念がすっかり浸透してしまっていますが、この概念を壊さないことには、家の面積を小さくすることは出来ません。
部屋数を保ったままで、部屋の広さを小さくしたり、収納を削ったりすれば、ただ狭いだけの暮らしにくい家になってしまうだけですからね。
ですから、この○LDKという固定概念を取り除いていただくこと、つまり住まい手となるあなたにもご協力いただくことも、家の面積を小さく抑えてコストも抑えつつ、とっても暮らやすい家にするためには必要不可欠な要素なんですよね。
しかし、この2つの壁さえクリア出来れば、コストパフォーマンスにも、暮らしやすさにも非常に優れていて、かつデザイン性にも非常に優れた住まいづくりを行うことが出来ます。
以上を踏まえつつ、広さもコストも背伸びしていない、あなたにとって『一番ちょうどいい住まいづくり』を実現していただければと思います。
それでは・・・。