ブログ2018/04/27
土地を買おうと思っている大多数の方々が狙っている『南に道路が面していて日当たりが良さそうな(形が良い)土地』は、陽がよく当たるため、全ての部屋がとっても明るそうですし、洗濯物もよく乾きそうですし、非常に快適なイメージをお持ちの方が多いと思います。
しかし現実は、そうでもないものなんですよね・・・。
こんにちは、SIMPLE NOTE Okayama Minami Studio 新内です。
今回は、最初にその理由についてお伝えしようと思います。
まず、南道路の土地で設計する場合、安直に考えれば、家の部屋全てに、陽がたっぷりと注がれそうな南側に配置します。
そして、それらの部屋の南面には大きな窓をつくります。
そうなれば、確かに建築途中や、お引き渡しの時点では、非常に明るいでしょう。
つまり皆さんが『実生活を始めるまでの間』は、ということです。
しかし、住み出した途端皆さん全員がカーテンをそこに設置します。当たり前ですよね?
だって、もちろん透明ガラスを使っているでしょうから、外からお家の中が丸見えですもんね。
となれば、せっかく高いお金を出して価格交渉も出来ない割高な土地を買い、高いお金を出して大きな窓をたくさんつくり、明るくて過ごしやすい家にしたはずなのに、さらに高いお金を出して、カーテンを購入し、その明るさを殺してしまうってことに、なってしまっているんですよね・・・。
しかも、防犯面やプライバシー面で不安が残るからという理由で、庭に高いお金を出して塀をつくったり、植栽をたくさん植えたりして、さらなる出費をしようとしてしまうんですよね・・・。
となれば、土地代だけじゃなく、カーテンの費用や、庭の費用もかさんでくるということになるので、全体予算も、高くなってしまいますし、それだけ余分に出費したにもかかわらず、思いのほか家の中は暗く、朝からずっと照明なしでは過ごせない・・・。
ましてや窓が開けられないので風通しも良くない・・・。なんてことになってしまいます。
ですから、誰もが狙っているような土地は、ただ単に土地代が高いからという理由だけじゃなく、先程ご説明したような理由からも、あまりオススメはしてないんですよね。
また、もしそういった土地を購入したとしても、一見誰もが狙ってなさそうな土地の場合と同様に、直射光と天空光の2つの光を巧く利用しつつ、当たり前の設計とは全く違う設計にて提案させていただくので、そのような理由からも、わざわざ土地に必要以上のお金を出していただかなくていいと思います。
どんな土地でも、その土地のメリットとデメリットの両方を巧く利用しつつ、あなたのご家族が暮らしやすいように、その土地に合わせて設計していくのが『注文住宅』ですからね。
ということで、限られた予算の中で最大限に理想の家が建てられるようになるためにも、土地に必要以上にお金を使わないようにしていただければと思います。
それが、あなたが考える理想の予算の中で、家づくりを実現させる最大の秘訣ですから。
それでは・・・。