シンプルな家づくりのための
6つのアドバイス
家事が楽になる間取り
家づくりの主役は誰が何といっても奥様ではないでしょうか?
もちろん可愛いお子様のために子育ての家が欲しい、一家の主として家族を守る城が欲しい・・・などご家族皆さまが主役であることは疑いようのない事実です。
しかし、家にいる時間が最も長く、その家の中で『家事』、『育児』という非常に重要で大変な仕事をする奥様に少しでも楽に、快適に過ごしてほしいという気持ちは、すべてのご家族に共通の想いではないでしょうか。
間取りを工夫することで、それらの負担を軽減することができるとしたら、奥様にとってどれだけ快適な生活に変わることでしょうか。
その方法を、いくつかの分野ごとに紹介していきます。
奥様にとって強い味方となる間取り
1. 洗濯
マンションやアパートに住まわれている方はイメージしづらいかもしれませんが、2階のベランダで干す場合、洗濯物を持って階段を上がるのは大変な作業です。万が一、足を踏み外しでもしたら、と思うと恐ろしくなりますね。
庭に干すにしても、ある程度の移動距離を重いものを持って移動するわけですから、腰や足腰に相当な負担を掛けます。
また、洗濯物を干す際に、気になるのが外からの視線ではないでしょうか。
洗濯物を他人に見られたくない、パジャマやすっぴんでベランダや外に出た際に近所の人に見られたくないなど、何かと気を使うものです。
中には、他人に見られたくないから部屋干しにしたり、洗濯物を干すためだけに着替えたりする奥様も少なくありません。これでは、奥様の負担を軽減するどころではありません。
これらを解決する方法は、洗濯機から近い場所に干すことができ、しかも外からは見えない場所に洗濯物を干すことしかありません。
その最も賢い方法のひとつが『中庭』です。
洗濯機から2~3歩の距離にあり、しかも家の中なので、外からの視線が入ることはありません。パジャマのままでもすっぴんでも気にする必要はありません。
これで、奥様の『洗濯』における負担は大幅に軽減できることでしょう。
どんなに条件の良い土地を手に入れることができたとしても、そのせいで予算が厳しくなり、結果、家を妥協せざるを得なくなるかもしれません。
もしくは、予定より多くの住宅ローンを組むことになり、日々の生活が苦しくなるかもしれません。
子育て中の奥様であれば、最低でも1日1回は洗濯機を回す必要があります。洗濯自体は、洗濯機が自動で動いてくれるので大した負担にはならないかもしれませんが、そのあとの洗濯物を干したり、取り込んだりする作業はとても大変なものですよね。
2. 掃除
掃除の負担を減らす一番の方法は、収納を工夫することです。単純に収納が少なければその分、収納以外のスペースにモノを置かなければならなくなり、部屋が散らかってしまいます。最低限でも、一定の面積は収納を作らなければなりません。
目安としては、最低でも総面積の7%以上はなければ家の中がいつも散らかっている状況になってしまうでしょう。10%くらいあると、空間にゆとりをもって整理整頓ができる環境が整います。
また収納の大きさと同様に重要なことがあります。
それは、収納の数です。
収納は各部屋の至るところに数多くほしい、と思われる人が多いと思いますが、実は収納は同じ大きさであるなら少ない方が良いのです。
『小さな収納がたくさん』よりも『大きな収納がいくつか』の方が散らからないのです。
小さな収納は、どこに何をしまったのか分からなくなる状況を引き起こし、結果としてモノが溢れかえる生活を招き、無駄な出費も増えることになります。また収納がかたまっていると、収納内の整理整頓がしやすいため、さらに効率的に活用できるようになります。
3. 子育て
奥様の生活の中で最も大変なのが『子育て』ではないでしょうか。
特に子供が小さいうちは常に気を張って、目の届くところで見ていないといけません。
家事と育児を両立させることは大変な負担となります。
子供は外で遊びたがります。しかし、家事をしている間に子供だけで外や庭で遊ぶとなると、気が気ではないでしょう。なので、家事の手を一時的に止めて外に遊びに行くか、外で遊びたい気持ちを我慢して家の中で遊んでもらうか、そのどちらかになってしまいます。
子供は外のように思いっきり遊べるけど、奥様は料理をしながらでもお子様の様子が常に確認できる、そんなスペースが家の中にあると子育ての負担がぐっと減ることでしょう。